今年の広島東洋カープにこころから乾杯。
昨夜の日本シリーズ第6戦で今シーズンは終了、勝って第7戦まで持ち込んで欲しいという期待は
もちろんあったけれど、でも、カープの選手たちみんなよくやってくれました、楽しませてくれました、
感動をありがとう、このごろ広島のあちこちで聞く見ることばですが、まったく同感の気持ちでゲームセットでした。
とりわけ私は、私だけでないでしょうが、第3戦の現役引退宣言をした黒田投手のマウンド姿をじっと見つめて
いました。すこし苦しそうに力投する黒田、そして大谷選手との3度の勝負には、新旧交代の厳粛さに感じ入った
のでした。二本の二塁打を打たれた黒田投手はみごとに自分の引退の時を見極めたのでした。
黒田投手、大リーガーからカープに帰還して二年をかけて、選手同僚を鼓舞しリーグ優勝への大いなる貢献、
ありがとう。人間が何を選ぶか、黒田投手が選手生活最後に選んだものは、
アメリカならではの高額の契約金ではなくて、出発点となったチームへ貢献したいという自分の気持ち。
そしてこの心意気に感じて応えたカープの選手のめんめん。
黒田投手は200勝達成にまさるすばらしい仕事をされたと思います。
こんな人間と人間の気持ちのやり取り、交差することを見せてくれたカープ、
私にとって日本シリーズ優勝になればなったで良かっと思いますが、それとはちがう人間ドラマを味わわせて
もらったのでした。
良かったよ今年のカープ、ありがとう、カープにこころから乾杯。
写真―旧市民球場前にあるセントラルリーグ優勝記念碑に今シーズンの記録が刻まれました。
2016年10月30日 石谷牧師記