私たちの礼拝堂の一室をメモリアルホールと呼んで、先に地上の歩みを終えられた方たちの
写真を置いています。今日10月22日(主日礼拝)の午後、私はひとりこの部屋にて黙想していました。
ガラス窓の向こうでは超大型台風21号の風を受けて竹林が音をたてて大きく揺れています。
写真の方たちのほとんどは私が親しく交流させていただいた方、私の父と母もいます。私の存じ上げない方は
教会の仲間の親ごさんです。その方たちのお顔を見つめ思うこと、それはみなさんが私に対して、
また教会の友に対して、本当に善意(他の人間のことを思う心)の方であったということです。
私はお一人お一人から受けたことを新たにしていました、その時にひそやかな声が聞こえてきました。
「人間に善意のあることを信じてください。」
「教会は人間が善意をそなえていることを語り続けてください。」
黙想を続ける私は、この声が暴力、武力、ちからで紛争や争いごとを解決しようとする姿勢を批難しており、
非暴力と対話によって和解と平和を作っていくようにと諭している、と聞いたのです。
おりしも今日は安倍政権を継続させるか退場させるかを決める衆議院選挙。
築き上げられようとしていた野党間協力は残念にも壊されてしまいましたが、どのような結果になろうとも、
個人と個人の間、国家と国家の間の争いに対して、相手に善意のあることを信じて、非暴力で
粘り強く争いの火種を消していくことに努める政治家を支持していく姿勢を持ち続けていきたいと思います。
2017年10月22日 石谷牧師記