深紅面目その7 「ひとそれぞれ、読んでいる本もそれぞれ」

 私たちの集いではふた月に1回、主日礼拝を読書礼拝としています。出席者が

最近読んだ本を持ち寄ってきて、その本から学んだこと読書感想など自由に伝え合う

時間です。

 昨日の読書礼拝では3名が報告、それを聞いているとその人が今どんなことに関心を

寄せているかが伝わってきます。

 Aさんは韓国の著名な説教者の説教集の感想と、日本本土を空襲した米軍パイロットが、

戦後宣教師となって日本で働き、真珠湾攻撃した日本兵士が宣教師になる機会を

作ったという物語(英語本)について。Bさんはソーシャルアートに関する読書から、アートが

さまざまな個性を引き出しているという現在進行中のドラマを伝えてくれました。

私は目標としているしあわせ寿命で120歳まで活き活きと生きることを、

身体の生理学的面から応援するような貝原益軒「養生」と、精神的には常に政治権力が暴力的に

ならないように目を凝らすようにと示唆する「戦時下のキリスト教(キリスト教史学会編)」。

 

 常日頃から信仰の友として交流してお互いの関心の傾向を少しは分かっていると思って

いるのですが、いやいやけっしてそうではなくて、紹介される本とそれへの感想のことばから、

友への新たな気付き発見をするひとときになっています。また知らなかったことを知ることにも

なっています。そうそうこの礼拝で大切にしていることは、遠慮なく自由に読書の分かち合い

ができる雰囲気を作るということ、そのためには出席者がまず互いに「聞き合う」ようにしています。

 読書礼拝の最後は312番いつくしみ深きの讃美歌合唱をして祈り会をして終了。

次回8月にはどんな礼拝になるかなと楽しみです。

 

            2017年6月26日  石谷牧師記

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