『手のひらを太陽に』という歌を歌ったことがある方は多いと思います。
やなせたかし作詞・いずみたく作曲。私はこの歌は、すごいこと、を歌っているんだなと
感動しています。というのは、私にはこの歌の内容の1%もないことを痛感したからです。
1番の歌詞の最後は「ミミズだって オケラだって ナメクジだって みんなみんな
生きているんだ 友だちなんだ」です。私は現在に至るまでナメクジも生きているなと
思うことくらいはあっても、自分の友だちなんだ、と感じることは一度だってありませんでした。
なぜだろう、なぜこの年齢になるまでなかったのか。
その答えは、私がもう長いこと、人間と神の関係、人間と人間の関係はどうあるようにと
すすめている新約聖書を、わけても福音書を、とりわけマルコによる福音書を読み、
生かされてきたから、と考えるようになりました。
そして気がつかなかったのです。実は創世記2章で、
イエスならルカによる福音書12章22節以下で、
パウロならローマ書8章12節以下で、被造物を神の慈愛のなかに見ていたのです。
「みんなみんな生きているんだ 友だちなんだ」に繋がるように他の生命体を見ていたのです。
とは言っても、私は牛、豚、鶏、魚、米、麦、野菜を食べ、益虫と害虫を区別して生活して
いるのです、大切なことは、過度に人間中心にならないで、人間は被造物のひとつということを
自覚し他の被造物と共存をしていくということでしょうか・・・。
いま記しましたことを絵に描きました。
2019年5月25日 石谷牧師記