深紅面目17 「手のひらを太陽に」

 『手のひらを太陽に』という歌を歌ったことがある方は多いと思います。

やなせたかし作詞・いずみたく作曲。私はこの歌は、すごいこと、を歌っているんだなと

感動しています。というのは、私にはこの歌の内容の1%もないことを痛感したからです。

1番の歌詞の最後は「ミミズだって オケラだって ナメクジだって みんなみんな

生きているんだ 友だちなんだ」です。私は現在に至るまでナメクジも生きているなと

思うことくらいはあっても、自分の友だちなんだ、と感じることは一度だってありませんでした。

 

なぜだろう、なぜこの年齢になるまでなかったのか。

その答えは、私がもう長いこと、人間と神の関係、人間と人間の関係はどうあるようにと

すすめている新約聖書を、わけても福音書を、とりわけマルコによる福音書を読み、

生かされてきたから、と考えるようになりました。

そして気がつかなかったのです。実は創世記2章で、

イエスならルカによる福音書12章22節以下で、

パウロならローマ書8章12節以下で、被造物を神の慈愛のなかに見ていたのです。

「みんなみんな生きているんだ 友だちなんだ」に繋がるように他の生命体を見ていたのです。

とは言っても、私は牛、豚、鶏、魚、米、麦、野菜を食べ、益虫と害虫を区別して生活して

いるのです、大切なことは、過度に人間中心にならないで、人間は被造物のひとつということを

自覚し他の被造物と共存をしていくということでしょうか・・・。

いま記しましたことを絵に描きました。

 

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         2019年5月25日    石谷牧師記

 

 

 

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