2019年平和セミナーについて報告します。
9月21日から23日まで、教会会議と東京地区メノナイト連合の
教会関係者19名が参加して、東京の方南町キリスト教会にて開催した
「ヒロシマ」と「メノナイト」のもとに集い合うセミナーについて報告します。
テーマは「イエス・キリストを信じて、この社会をわたしがわたしとして生きる」としました。
自分をいつわらず、自分に無理強いをすることなく、自分の個性を自由に伸ばしていく
歩みを、自分も家族も教会の仲間もそしてすべてのとなり人もできるならばどんなに良い
でしょうか。生き方を強制されること、同調を強いられることは、誰にとっても嫌なことです。
しかし、現実はどうでしょうか。
今回のセミナーでは初日に、
私たちの生活の場がLGBT(性的少数者の総称のひとつ)に開かれた社会、教会、家庭に
なることを願って活動されている中村吉基牧師に講演していただき、これを手掛かりに、
自分と家族・教会の仲間を含めてとなり人が無理をせずに個性を尊重されて生きているかどうか、
参加者が具体的に事例を出し合い、語り合い、考え合いしました。
このセミナーは(これまでもそうだったのですが)参加者をひとつの結論に導くことをゴールに
するのではなく、参加者がそれぞれに自分たちの生活の場で、自分ととなり人が、
その人らしく生きていくために、考え直したり、新たな気付きを与えられたり、新たな取り組みが
生まれることを願って開催したのですが、セミナーまとめの話し合いではこの目的に沿う発言が
多く述べられたいへん感謝でした。私にとっては、人間の多様なありかたに気付く、
そしてその人間がその人間らしく生きようとする歩みを励ますことはしても、けっして妨害しない
ことを胸に刻んだ集いとなりました。(写真は中村吉基牧師の講演を聞く参加者)
次回13回目は広島教会を会場にして2020年9月19日(土)~21日(月祝)開催します。