この写真は、広島市中区幟町の世界平和記念聖堂内のステンドグラス、「イエスの誕生」です。
私は2024年12月23日、眼科クリニックの予約時刻が来るのを、聖堂内で黙想をしながら待っておりました。
午後3時ころの聖堂内は、パイプオルガンの練習者だけが2階席にいるだけで、12月の冷気のなか静かな時間が
流れています。ふと右手の、写真のステンドグラスが眼に入りました。それから、私のこころに幾人かの人たちとの出会いと交流が思い出されてきました。そして、この出会いはイエスの誕生から始まった、というじんわりと温かい、感慨といえば少しおおげさかもしれませんが、ふんわりとやわらかいかたまりのようなものが胸の中に生まれました。スマホでステンドグラスを撮影し、私は「ここから」と名付けました。
「ここから」、イエスの誕生から、始まったことについて思い巡らすと、それはそれは限りのないこと、あまたの人間の営み、歴史上の数々、全貌を私は知ることはとてもできない、しかし、ある者がイエスの何かに感動し行動を起こし、誰かにイエスを伝え、伝えられた人間に何かが生まれ、それがまた誰かの行動を生み・・・私にも届いた・・・そして私は広島に来て、誰かにイエスのことを伝えようとしている・・・。世界の各地で、日本の各地で、私が体験しているようなことが、今日も生まれているのだろう。「ここから」イエスの誕生から生まれることは、これからも続くことだろう。ふんわりとやわらかいかたまりのような安堵、確かな思い、でした。
2024年12月30日月曜日 石谷牧師記