みんなが持っているすごい「お宝」(ある日の聖書の学び会の様子)

 病気療養中の友を訪ね、そのゆっくりとした、しかし確かな回復ぶりに出会うことで、

私たちに備わっている自然治癒力、免疫力をじつにすごい「お宝」と知ることができています。

食べることによって得たものを、どれほどの過程を経てか、いのちを成長させ修復し回復させる

ちからにしていくこの「お宝」。このお宝を大切にしてなるたけ長く健康寿命を得て、平和を作り

出す一日一日にしていきたいと思います。

 みんなが持っているお宝はまだあります。それは、自分のありのままの姿、自分の「在る」という

ことを大切にしたい、してほしいという気持ち。個人を大切にするという気持ちです。この気持ちを

忘れずに持っていると、自分を大切にし、相手を大切にすることが成長します。そうすると、友ができます。

人との出会いに恵まれます、家庭を作ること、共同体を作ることにつながることもあるでしょう。「本当の

個人主義」と私は名づけたいのですが、これは、共同体、家庭、人との関係から、暴力と孤立を減らし、

尊重と共生を生みます。この「お宝」を持っていることに気付かせてくれたのが、私にはナザレのイエスです。

 

 「本当の個人主義」ではなくて「利己的個人主義」とでも言いたい現実にも直面している私たちです。

自分の「在る」ことは大切であるが、他人の「在る」は大切にしない、金と暴力と法律と不作為とで踏み

にじる。非正規雇用拡大による構造的貧困、年間空間放射線量1ミリシーベルト以上の生活を受認に

仕向ける政治などなど。イエスの殺害も権力と既得権益を守りたいという「利己的個人主義」によって

引き起こされたのでしょう。それで気付く、私たちが持っている三つ目のお宝、それは「自由」ということです。

人間はいかようにも生きる自由を持っています。

  三つのお宝をどう発揮していきましょうか。

 

※このあと出席者で、それぞれの在ることを大切にする、をテーマにして話し合いました。

                                           牧師 石谷忠之 記

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