残念です、鹿児島県川内原発1号機(九州電力)が再稼働されたこと。
原発が動けば、電力は作られるが、誰かが原発運転によって被曝します。
燃料となるウラン採掘現場と原発現場で働く人間であったり、処理できない廃棄物を
先送りされた未来の人間であったり・・・。
また、地震に津波に台風に、火山噴火に大雨に、自然の脅威と背中合わせの
日本列島に原発は危険です。稼働に携わる人間は私たちと同じように誤りを
してしまうこともあるでしょう。ひとたび大事故が起きたらどうなるのか。
現在も続く福島原発事故の結果を体験している私たちの国で、なぜ川内原発が
再稼働されたのか。地域経済を支配する原発ムラ構造が狡猾に作られ、地域の
人々は生活のために容易には原発廃棄には踏み出せないのです。またこの構造に
よって経済的利益を受けている人間は、容易には金蔓(かねづる)の原発を手放せ
ないのです。原発の危険性を訴えて、原発が動けば人間が傷つくことを語り、
そのようにして人間の心が脱原発に変わっていくように行動を続けたいと思います。
いつか再稼働に反対する人間がもっともっと増えることで政治は変わることでしょう、
そのことを願ってできることを続けていこうと思います。
2015年8月11日 石谷牧師記