2015年平和セミナーの成果です

 「ヒロシマとメノナイトにもとに集い合うセミナー(平和セミナー)」を

神戸メノナイト・キリスト教会のご協力を得て同教会を会場にして、9月20日から22日まで

開催しました。内容は私たちの生きる姿勢、方向、取り組むことを話し合い、それを

文章にすることでした。3日間、熱心に語り合い「私たちの願い~生きる尊厳を求めて」

という文章成果を生み出すことができました。またこの文章に基づき衆議院議長、

参議院議長、内閣総理大臣への要請文書を作りました。要請には全国のメノナイト教会にも

加わっていただこうと、賛同教会募集を始めました。

ここでは「私たちの願い~生きる尊厳を求めて」を紹介させていただきます。

              2015年9月26日   石谷牧師記

 

            私たちの願い~人間の尊厳を求めて

 私たちの信仰

 私たちはイエスの福音によって、私たちが一人の人間としてかけがえのない者である喜びと

人間の尊厳が守られるために働く喜びとを知りました。

 「ヒロシマとメノナイトのもとに集い合うセミナー」に参加した私たちは、敗戦後70年の年に、

すべての人間の尊厳と幸いの実現のために取り組んでいる教会のみなさんと市民のみなさんの

列に加わることを表明します。

 国策によって基本的人権を奪われた者に対して、私たちの国は冷たく厳しい。

しかし、その国の権力を支えているのは、私たち自身の「我慢の文化」に表わされる様な体質的傾向だとも言えます。

 私たちは、ひとりひとりの人間の尊厳が守られるということは平和のひとつの核心であると信じています。

個人の尊厳を省みられない人間がいる現実を私たちは変えていきたいと思います。

そして、この行動はイエスの福音と平和を実現する宣教であると考えています。

 

私たちの取り組み~喫緊の問題に対して

 現在進行している政府による人権を踏みにじる作為、無作為の行為に対して、

私たちは諸教会の仲間、市民運動の人々と連携して抗議の活動を続けます。

 

・個人を育てるはずの教育の場では、2006年成立教育基本法によって個人の尊重よりも国へ

の忠誠心を求める動きが浸透してきています。国家権力による教育の場への介入を私たちは認めません。

個人を育てる教育の場は国民のものであり、その担い手は私たち国民であることを訴え続けます。

 

・私たちのいのちと暮らしを守る上で必要な情報については、特定秘密保護法によって政府

の都合により操作されるという危惧があります。日常生活で得られる情報を吟味し、真実を求めていくことを

忘れてはなりません。私たちは問題意識を共有する人々と共に情報の収集と検証を続けます。

 

・すべての人間は、そのいのちが尊重され、平和に生活できることが守られねばなりません。

しかし、集団的自衛権の政策転換によって私たちは他国の戦争に加担せざるをえない状況となりました。

武力によって国家間の問題を解決しようとすることは、新たな戦争の火種を作ることになります。

私たちは今回の政策転換に反対し続けます。

 

私たちの願うこと

私たちは人間の尊厳が損なわれ続ける現実の中で生きています。しかし、無関心を決めこむ、

見て見ぬふりをするのではなく、自分を含めすべての人が我が事としてそこに関わり、

人間の尊厳を回復していく者になることが私たちの願いです。

 

                           2015年9月22日

      第8回ヒロシマとメノナイトのもとに集い合うセミナー参加者一同

 

 

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