深紅面目その5 「ありがとう、自分を取り戻せました」

 いやになるほど世界に不気味な混乱と混沌は尽きることがありません。

 国内では防衛省、文科省の立場のある者たちによる、

自分らに都合の良いあたかも大本営発表のような言葉の言い換えと国民軽視の隠ぺいが続き、

森友のことでは、天から大きな声を受けたからなのかどうか、学校開設に至るまでに関わる

行政職員のチェックが大甘で、挙句の果てが4月開校が断念される始末。

 国外では、トランプ政権は国連の活動資金と世界環境改善に供する資金を減額する一方で

米国民をちからで守るのだと国防費を増やすことを鮮明にしました。

また核兵器を増強して世界一の核抑止力をさらに増強しようとしています。核軍拡競争に歯止めを

かけることのできるアメリカがこの調子なら、核兵器使用禁止の動き、核兵器廃絶の動きは後退してしまいます。

また欧州では移民と難民への排外排斥を主張する政党への支持高まる・・・。

 

 いったいどうなっているのか、憂うのです、これからの子どもたちに私たち大人は

どんな世界を作って渡していこうとしているのか。

日本と世界の近現代史に残された幾多の人間のいのちと尊厳を奪った史実とそれに至った経緯を

私たち大人はこどもたちのために活かすことはできないのか。

 

 どこに、どのようにして、私は希望を持てるのか。

 

 この人間の動きを作っているのは私たち人間であることに間違いない、のであるならば

私たち人間が変わればこの世界をきっと変えることができる。オバマさんのレッツ「チェンジ」の呼びかけは

正しかったと思います。

 あやまちを犯した者の不正、不作為、逸脱、犯罪を指摘糾弾することだけでは、望む世界は作れない。

人間ひとりひとりが個人として歴史に学び、人間は地球に生きている生き物のひとつであると知り、

有限なる生涯において何が一番大切なことかが分かってくるなら、

そうのような人間がすこしずつ増えていきそして周りの人間に影響を与えていくようになれば世界は変わる。

たとえ長い時間かかっても人間は人間の生きる世界を変えることができる。

 

 

 今年も春の到来に感謝。

アデルフォイに咲いた水仙の花が、周りの現象にうろたえるな、

変わらないものに身を委ねて自分のやるべきことをやり続けていけ、と促してくれました。。

 

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        2017年3月18日   石谷牧師記

 

 

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